Lessons for Tomorrow -震災の教訓を生かす、ということ-
私たちは歴史から学ぼうともしないで、また同じことを繰り返そうとしている。
私たちは歴史から学んだであろうことを世界に共有することなく、事例を分析すること及び原因究明をすることも無く、また同じようなことを起こしてしまっている。
Those who was made a mistake and who not try to improve, it will be committed another mistake.
過ちて改めざる、これを過ちという。
孔子(BC551-479)
このような言葉もあるように、私たちがすべきことは、ただこれだけだ。
過去に起きたことは、もう変えられないのだから、それをどうやって未来に生かすか、その教訓をどうやったら無駄にしないで済むか。
それは世界中の震災で命を落とした人に対する最大の供養だろう。
だが、悲しいことに、歴史は繰り返されている。
イランとイラク国境付近で12日に起きた地震で、イランでは政府が建設を主導した公営団地の全壊が際立ち、被災者の批判を浴びている。
(中略)
15日に現地を視察した建築士マフコメ・ファムリさん(22)は「建築資材の質が悪い。業者は手抜き工事をし行政は指導を怠ったのだろう」と見る。
引用元:2017年11月17日 読売新聞
イランとイラクの国境付近で2017年11月12日に起きた地震でも、残念なことに「手抜き工事」の疑いがあるということだ。
私たちは歴史から何も学んでいないのだろうか。
さらに事例を調査すると、1980年に起きたイルピニア地震でも、「手抜き工事」の疑いがあることが分かった。
1980年のイルピニア地震(イルピニアじしん、イタリア語:Terremoto dell'Irpinia)は、1980年11月23日にイタリア南部で発生した、モーメントマグニチュード6.9の地震。
(中略)
しかしながら、1990年代初期、大きな汚職が明るみに出た。
(中略)
全体の4分の1にあたる残り96億ドルが、実際に被災者のために使われた[5]。
地震の後、マフィアが復興の建設事業に参加した[6]。
さらに、この説明と昨年の地震が、Wikipediaで酷似していることが分かった。
以下に昨年8月のWikipediaを示す。
1979年、1997年の2回に渡って大地震によって大きな被害を出していた過去のあるノルチャでは過去の被害を教訓として官民共同で耐震対策が強化されていたことから人的・物的被害のどちらもほぼ皆無だった[26][27]。
(中略)
倒壊・損壊した建造物115軒の一部に工費節約のためセメントより砂を多く使用し、建造コストを下げて建てられた手抜き工事の疑いがあるとして、地元の検察当局が過失致死の疑いとして関係者の法的責任追及を視野に入れて捜査を進める考えを示している[5][47]。
また、2016年8月29日朝刊の朝日新聞によると、このような事態は不幸なことにイタリア中で蔓延してしまっているようだ。
参考資料
イラン・イラク国境のM7.3地震、2017年で最多の死傷者に - BBCニュース
【イタリア中部地震】検察、“手抜き工事”を捜査 「節約のためセメントより砂多く使った」 - 産経ニュース